左手のためのピアノレパートリーテキスト「音あそび」

日本におけるピアノテキストの多くは「右手がドレミ」から教えて「左手がドシラ」で教えるものがほとんどです。
これは親指から順番に手を閉じていく（グーにしていく）方が楽に指を動かせるということから来ていると思いますが、「ドレミとドシラ」という「違う音名」で入ると戸惑うことがあります。
また、左手が「ドシラ」から「ドレミ」に入る時にも戸惑う可能性があり、スムーズにいかなくなることが多いです。
右手は得意だけれど左手や両手奏になると途端に弾けなくなることは、ピアノレッスンをしていても多くの生徒さんが体験しているのではないでしょうか。
左手は右手と左右対称であるために、右手の指番号と混合しやすいことや、鍵盤の位置（ドレミの場所）は変わらないのに楽譜は必ず左から読む（高音から低音であっても変わらない）ことへの戸惑い、和音になると指番号や音符は下から読むのに対して、文章等は上から読むということへの不一致が左手奏や両手奏を不得意とさせていることが原因であると考えております。
そのために本教本「左手から導入に入るテキスト」を考案いたしました。
後続のレパートリーも、第2巻から右手へ導入することで右手奏もスムーズに行くと考え、第1巻は左手、第2巻は右手、第3巻は両手奏へとステップアップしていくレパートリー教本です。
『音あそび』シリーズの第1巻〜第3巻もぜひ併用してご活用ください。